2009/9/26

ラプンツェルの翼3巻読了しました。

自分は割と、「キャラクターがゲームをすることでストーリーが進んでいく作品」というのが割と好きです。例えばカイジとかライアーゲームみたいな。

この手のゲームの肝は、①論理性②心理戦③出題の叙述トリック、の3つがバランスよく取れていること、だと思います。その意味で、自分の中でまだカイジの「限定ジャンケン」を超えるものはないです。あ、幽遊白書のタブーゲームかもしんない。

もっとも、カイジは「結局麻雀か」という所に落ち着いてしまいましたし、心理戦というか個人の心理描写に描写が向きがち。総合的にはライアーゲームの方が好きです。

さて、土橋先生は、ラノベ界で唯一(だと思う)そういう作品を生み出している先生です。うえお先生も初期の頃はそんな感じだった気もするのになぁ・・。『扉の外』で第13回電撃小説大賞金賞を受賞されているのである程度コアな人なら知っているはず。(「もしも人工知能が世界を支配していた場合のシミュレーションケース1」の方がわかりやすいかもしれない)

自分の好みとマッチしてるので、新刊が出るたびに買っているのですが、どうもあんまり売れないみたいです。なんというか、一部のファンが買い続けているような感じで、新規開拓がないような売れ方をしてますw 「扉の外」シリーズ、その次の「ツァラトゥストラへの階段」シリーズ、どちらも3巻で止まって続きが出ていません。

で、今やってる新しい「ラプンツェルの翼」シリーズでは、絵師を変えて、ゲーム性を減らして、シナリオ部分に今までより力を入れたっぽいのですが、個人的には割と不満だったりします。まぁ買ってるんですがw それが受けたのか何なのか知りませんが、なぜか3巻の最後がinterludeで終わってて4巻が出るっぽいんですよ!やったねっ!

ただ、3巻のゲームのネタは恐ろしく低レベルでした。背景の描写がやたら長くて、ゲームは3つしかない(1つはルールだけ示されて解決は次回に持ち越し)上、解決されてる2つはどっちも短くありきたり。自分のかぶっている帽子の色を当てる問題の改題と、モンティホール問題のアレンジ。パズラーなら一度は改題を考えたことがあるかと思います。

続編が出てくれるのはうれしいんだけど、持ち味は見失わないでほしいなぁ、と。

アンナはお姫様だよね?

2009/9/20

母校の文化祭に行ってきました。

感想
・パンフの出来栄えが素晴らしい。下手な大学の学園祭より遥かに勝る。
囲碁部にちょろっと顔だして、パズル同好会で問題解いたり接客したり。
・会った同期は・・20人位か?まぁ文化部系の人間ばっかりでしたけどね。当然だが。京大に行ったなべしょーに会えたのが懐かしかった。

 パズル同好会ですが・・やっぱり人数低下の傾向にあるんですかね。新入部員がもっと入ってほしいです。しかし、現部員は、俺が「ありゃりゃー・・」と言っただけで「アミティですか!?」と食いついてきた猛者など変なの多数。あと2年は安泰か。

部誌は・・デザインが変わらないなぁ、と。高校生だし中々クオリティ上げてくのは難しいか・・。出来としてはいつも通り。顧問挨拶の投げっぷりもいつも通り。

以下問題のレビュー。

第一問 同じ数を探せ
これは例年通り。FFは16進数で255とかいう別解はひどすぎるw

第二問  法則は何だ
(1) まさかの問題かぶりw
(2) うちの同好会デジタル数字大好きすぎだろw6回目中もう3回目くらいじゃないか?

第三問  図形を等割
図形を等割する問題は、今まであんまりなかったので、まずまずか。
異なるペントミノを使って切り分ける、という問題は前作ろうと思って挫折した経験があるので、素直に驚嘆。

第四問 席順を決めて
推理パズルだが、明らかに一般は帰れ問題で、OB対策問題。
解けたのはパズ同OBと開成生だけらしい。
条件を図で表した後、表にどう埋め込むかで大分苦労したが、四苦八苦して書いてたら何か解けたw ここだけで50分もかかってしまった・・。

第五問 表と裏をひっくり返す
スーパーマリオRPGのクッパ城(二回目)のハテナスイッチみたいな問題。で、わかる人はどれくらいいるのだろうか。

点対象だかんなー。それっぽいところ置いていけば何となく当たる。


問題数が最近減り気味なのは残念ですが、今回は去年と比べてまずまずのクオリティだったと思います。「これが開成のパズル同好会です!」と胸を張って言えるくらいの参団でした。

会長はお疲れ様でした。今の高1以下とは文化祭の時くらいでしか会ったことがないのですが、なぜか主要面子は全員よくわかるw

最後に、パズル同好会の顧問の先生に「こんな感じで実習したいんですが」と言ったら、「それは良いと思う」と言われたのでちょっと自信がついた。高三文系はセンター演習しかないよね、というコンセンサスも取れたし、その方向で行こうかしら。

2009/9/19

【レビュー】 奏光のストレイン

シナリオはこんな感じ。

「はるかな未来。人類は宇宙を舞台にユニオン(連合)とディーグ(帝国)の2つの陣営に分かれて、始まりすら定かではない永い戦争を続けていた。ユニオンは戦争はあくまで人の手によるものである事を尊んだが、ディーグは戦争をただの外交手段としか見なしておらず、合理的かつ効率的に人の手を掛けず行う事を重視していた。

そんな時代に繰り広げられる一組の兄妹の物語。兄はユニオンを裏切りディーグに付き、全てを失った妹は裏切りの理由を知るため兄との再会を胸に戦い続ける。」


結論を先に述べると、僕個人としては割と楽しめました。

戦争全体を扱っているのではなく、一部隊戦(もっといえば兄妹喧嘩)を扱っているのみなので、この手のSFに壮大さとか政治性を求めるのであればお勧めはできません。世界観や設定などは一部を除いて形だけのものになってしまっているとは思います。

が、代わりに主人公の心情変化描写が割と深く描けているのが長所だと思います。この作品の最大の見所は、「セーラの兄に対する思い」なので、フラッシュバックの多用やロッティのキャラクター配置などで、それが十分に描けていたかな、と。主要キャラクターがボンボン死んでいくので、戦争という緊張感を持ちながら視聴することもできることも◎。終わり方も、「兄との戦い」という点においては上手にまとめてると言えるでしょう。

ただし、心情描写が描けているのが主人公とロッティくらいなのが残念。せめて主人公の兄、ラルフくらいはもっと深く掘り下げてほしかった。終盤になって明かされても、「え?そんだけ?」という気分で拍子抜けしたのは俺だけじゃないはず。兄が何を考えているのかわからない、というミステリアス性で視聴者を引っ張るのはいいのですが、途中までの行動の描写が皆無なのはやや残念。

設定について言うのは野暮なのかもしれませんが、亜光速とかウラシマ効果の科学的設定がおかしいw

一番気に食わなかったのは、第七回ですね。何で今まで重い展開で心理描写を描いてきたのに、何であんなギャグ回を入れたのか、納得できない。その回だけで完結する(話を飛ばしても問題ない)ならまだしも、それがシナリオとして次に深く関係する、というのは意味不明。ラヴィニアは万死に値する。

後は細かいことですが、OPはもう少しなんとかならなかったのか。途中の音楽はいい味出してるのに・・。画像としては、2Dの絵は時折崩れる部分もありましたが、3Dの部分は中々のクオリティ。特に戦闘画面はすばらしい。俺は最初戦闘画面だけで見てたのでw メカデザインも個人的にはまずまず。ただ種類が少ないのが残念。


まとめると、SF作品としては、これはどうかと思う部分がありますが、主要なキャラクター2人がよく描けていると思うし、戦闘描写が結構格好よかったから、楽しめましたと。

○好きなキャラクター
ロッティ・ゲラー。

スパロボ
是非参戦してほしい。
設定的にはマクロスとかトップ、と絡んでほしいですー。妹、という点ではガンダムWとかダイモスとかか?w

2009/9/18

教育実習の正式な申込を学校にしてきました。担当は生物のO先生です。(これじゃわからないかw) すんなり受け入れてもらえて助かりました。数学のN先生に「そうか、もうそんな年になったか―」とか言われてしまいました。まぁN先生は僕が中一の時の教育実習生でしたから、いろいろ思う事があるのでしょうか。

来年このまま持ち上がれば、高三と中二をやってもらうことになる、とのこと。前から、どういう授業をしたいかは考えていたのですが、高三とか来るとかなり難しいですね。今のところ考えてるのは以下のようなとおり。


○高三理系
・自分の専門分野を題材にした「東大入試の予想問」を作成し、週1コマでそれを解いてもらい、週2コマで解説をしつつ自分の専門分野に触れる。専門分野とはいえさすがに情報的な部分ではなく、生物的な部分(エピジェネティクスとか)にしますけど。
・普通に授業してもどうせ聞いちゃくれないかと。
・出来る限り、今後の生物学における情報科学の重要性について触れたい。

○高三文系
・謎。どうしようか。生物2をやってないので専門の話をするのも難しいし、素直にセンター演習をやるしかないのか?考え中。


○中二
・中学生なので、講義というよりは生徒に考えてもらう事をベースにやっていきたい。生物的なネタでもいいんですが、純粋な動物・植物の話は自分がそこまで詳しくないので、もっと一般的な「科学哲学」に近いことを生徒に問いかけながら進めていこうかな。
といっても、論理的に厳密、というよりは「なぜこの式はなりたっている、って言えるんだろう?」という素朴な所を是非考えるような授業をしたい。

・あとレポートを提出させて、「やる気のない学生のレポート」と「やる気のあるレポート」の違いを見てみたいw


教育実習に行かれた先輩方にそのうちお話を聞いておきたい。

もっとも、実験が足りないのと、教育課程及び指導法の単位があと2単位取れそうにないので、免許が取れるのは院に行ってから、ということになりますが・・。